宇佐八幡神社神像・吉祥天

 神像は衣冠姿、笏を持つ、木造。平安時代末期、神仏習合の姿を現している。この像が祀られている宇佐八幡神社の創立は伝えによると応永4年(1397)といわれ、御祭神は応神天皇・宗良親王・尹良親王。同社にはこの他にも蚕玉様、お子安様、十王の各木像が祀られている。吉祥天 室町時代、木彫。元々この像は、近くにあった釈迦堂にあり、戦後になって宇佐八幡社に合祀されたもの。台座の墨書には仁平元年(1151)と記されているが、この像のものであるかどうかは不明。吉祥天は功徳天とも呼ばれ、衆生に福徳を授けるとされている。