鰐口
銘「奉施入比丘亢周・應永二十九年十一月吉日」と刻まれている。この鰐口は、上青木引ノ田諏訪社の社宝となっているが、もとは妙清庵に伝存したものである。妙清庵は、松下家伝承によれば、同家の内庵として護持されたきた小堂であり、明治以後は地区による管理がされてきた。松下家の入村は安土桃山期とされているので、この鰐口の年号からすると、それ以前に既に同地区にあったものかもしれない。さらに、銘にある亢周なる僧はこの堂に在住の者であったかどうかは定かではない。
銘「奉施入比丘亢周・應永二十九年十一月吉日」と刻まれている。この鰐口は、上青木引ノ田諏訪社の社宝となっているが、もとは妙清庵に伝存したものである。妙清庵は、松下家伝承によれば、同家の内庵として護持されたきた小堂であり、明治以後は地区による管理がされてきた。松下家の入村は安土桃山期とされているので、この鰐口の年号からすると、それ以前に既に同地区にあったものかもしれない。さらに、銘にある亢周なる僧はこの堂に在住の者であったかどうかは定かではない。